連載 ケースレポート
地域医療構想と民間病院・6
社会医療法人緑壮会 金田病院—自らがまず1歩を踏み出す経営理念
松田 晋哉
1
1産業医科大学公衆衛生学教室
pp.450-457
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210120
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■病院の概要 1)
社会医療法人緑壮会金田病院は岡山県真庭市にある.図1に示したように,同病院は岡山県北部で津山中央病院に次いで救急搬送による入院の多い病院であり,真庭医療圏の急性期入院医療を支える中核病院となっている.真庭市はバイオマス発電や新しい合板開発など林業を中心とした地域政策で,里山資本主義を実践する地域としても近年注目を集めている.しかしながら,急速な人口減少が進む中,教育や医療などの社会資本をどのように維持していくかが大きな課題となっている.今回取り上げる金田病院は,こうした社会経済環境の変化に積極的に対応してきた医療機関である.地域に対する責任感とその役割を担い続けるための経営努力は,今後同様の問題に直面する地方の民間病院の参考になると考え,紹介させていただく.
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