発言あり 国際保健協力
老・壮・若セット方式の提言,他
伊藤 利根太郎
1,2
1大阪大学
2笹川記念保健協力財団
pp.647-649
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207780
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国際保健協力という事業は,わずかの例外を除いて,どれも息の長い仕事になると考えねばならない.特殊な設備・機器を供与して,その使用法の技術移転をすればそれで十分というような場合はごく稀で,相手国の人材を十分に養い育てていかねばならないのであるから,長期間を必要とするのは当然である.
私の恩師谷口腆二先生が,「一年の計は米を植うるにあり.十年の計は木を植うるにあり.百年の計は人を養うにあり」といわれたように,マンパワーの育成なくしては国際保健協力の成果は期待できないであろう,私は今年の3月まで大学に所属していたので,文部教官としての経験から発言してみたいと思う.
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