特集 データマネジメントで変わる病院
病院のデータマネジメント—国立病院機構の取り組みを例に
桐野 髙明
1
1独立行政法人国立病院機構
pp.18-21
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209995
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●病院に蓄積する大量のデータを注意深く維持し,データセットとして有効に利用することがますます重要になっている.データは正確で,形式や構造が標準化され,検索が可能である必要があるが,それをデータベースとして維持していくことは容易ではない.
●国立病院機構では,病院へのITシステム導入の歴史的経緯のために,各病院に導入されているシステムはさまざまであり,標準化からはほど遠い.このような情報を一定の形式にまとめ,データベース化する事業を進めている.
●国立病院機構では,DPCデータやレセプトデータを全病院から収集し,1つのデータベースとして集積している.これを利用して,臨床指標(2006年より)や各病院の診療分析レポート(2010年より)を毎年計測し,公開している.さらに,電子カルテからSS-MIX2形式への変換を行う事業を2015年より開始している.
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