特集 病院の外来戦略
大規模病院(特定機能病院)外来の現状と今後の方向性—逆紹介率の重要性および選定療養費の義務化
小山 信彌
1
1東邦大学医学部医療政策・渉外部門
pp.729-733
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209939
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●2025年に向けた医療提供体制の指針の中で「機能分化と連携」がキーワードとして挙げられるなか,大規模病院外来(特定機能病院中心に)の在り方について検討した.平成27(2015)年4月,全国医学部長病院長会議において,大学病院の外来実態調査を行い,その結果を見据えながら,今後の方向性について検討した.
●結論としては,大規模病院の外来は,紹介状を持参した患者,専門外来を受診する患者に限られ,新たに紹介状を持たないで大規模病院外来を受診する患者には選定療養費が義務付けされ,さらに再診料にも選定療養費がかけられる方向になりそうである.したがって,大規模病院は,今からその準備を進めていく必要があると考える.
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