特集 地域包括ケアの中核としての病院看護部門
巻頭言
松田 晋哉
1
1産業医科大学公衆衛生学教室
pp.325
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209845
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地域医療構想の作成過程では,病院および病床機能の再編が行われる.具体的に病床は高度急性期,急性期,回復期(軽度急性期),療養に区分され,さらに地域包括ケア構想の枠組みの中で病院と診療所・介護事業者との連携が強化されていく.超高齢社会においてこの連携の縦糸となるのは看護部門である.そこで本特集では今後の地域医療体制の変革に伴う病院看護部門の役割について総合的に俯瞰した.
筒井論文では今後の社会保障制度改革の中核に「地域包括システムの構築」を位置づけ,医療と介護の連携を進めるために情報共有の仕組みの構築が最も重要な課題であるとしている.そして,そのためには地域の医療・福祉・介護専門職との連携を病院の看護職側が積極的に行うことが必要としている.
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