特集 わが病院のめざすもの—新・改築時の理念と実際
諏訪中央病院—200床
鎌田 實
1
Minoru KAMATA
1
1諏訪中央病院
pp.1026-1027
発行日 1988年12月1日
Published Date 1988/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209434
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新築の契機
昭和25年開設の病院は狭小,老朽化がめだつようになった.そして,増・改築を毎年のように繰り返したため,不調和な建物となった.利用する患者の居住性を考えるような空間が作れなくなり,スタッフにとっても働きづらくなっていた.そこで病院の全面新築案が出て,旧病院のあとに建て直しを考えたが,1,700坪の土地しかないため,将来の病院の拡大や,医療と福祉の連携の利点を考えて,新築移転を行うことにした.駅から徒歩5分の街の中心部にある利便な旧病院の土地を処分し,昭和61年に駅から車で10分の郊外へ12,200坪の土地を確保し新築移転した.現地新築ではなく郊外へ移転新築を行って良かった点は,
1)建築中,医療が中断・縮小せずに移転が行えた.
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