増刊号 日本の病院建築
国公立的病院の建築
諏訪中央病院を運用して
鎌田 實
1
Minoru KAMATA
1
1諏訪中央病院
pp.42
発行日 1991年11月20日
Published Date 1991/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901064
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病院を新築移転して5年が過ぎた.18,000坪の土地に1990年老人保健施設「やすらぎの丘」(50床)を建設し,順調に運営をしてきている.整形外科が年間100例近くの脊椎外科を行っているので,MRI検査室の増築を行った.350台の駐車場を確保したので安心していたが,外来患者の増加とともに駐車場は毎日足りない日が続くようになり,本年小規模であるが駐車場の拡充を図った.
計画どおり1991年老人保健施設に隣接して特別養護老人ホーム(90床)の建築がはじまった.この中にデイサービスセンターがっくられる.老人保健施設ではリハビリテーションを目的とした通所訓練を行い,障害老人の楽しみを重視した通所訓練はデイサービスセンターで行う予定である.さらに本年中に厚生省の新しい事業である老人保健施設整備モデル事業を受けて,老人保健施設「やすらぎの丘」に①研修センター,②家庭復帰モデル室,③在宅介護支援センターを併設した多機能の複合施設へと整備拡充を行い,1980年から行ってきた訪問看護や1984年より行ってきた病院ディケアを発展拡充させ,24時間の地域ケアのバックアップ体制をつくるべく計画中である.さらに1992年に看護学校の建設を予定している.
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