精神病院わが病院づくり
"良心的病院"に未来はあるか—高知県・同仁病院の実践と精神医療の状況
竹崎 治彦
1,2
Haruhiko TAKEZAKI
1,2
1同仁病院
2日本精神神経学会
pp.144-149
発行日 1988年2月1日
Published Date 1988/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209232
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はじめに
精神病院の改革,つまり病院精神医療の現状と批判,そして改善すべしという声は,1960年代には英国のD.H.クラーク,1980年代には国連の人権委員会という風に,海外から主にわが国に向けられてきた.
勿論,昭和45〜46年頃から日本精神神経学会の精神医療の状況を憂える若手・中堅医師有志らの運動も今におき激しいし,一応は部外者と考えられた元日本医師会会長の武見太郎氏が「精神病院は牧畜業であり,その経営者は牧畜業者だ」という適切な評価もわが国内部にはあった.
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