特集 「医師生涯教育」の場としての病院
「医師生涯教育」の理論と実際
松井 敬介
1,2,3
,
菊地 博
4,5
Keisuke MATSUI
1,2,3
,
Hiroshi KIKUCHI
4,5
1日本医師会生涯教育委員会
2福岡県医師会
3三善病院
4大和市医師会
5菊地内科クリニック
pp.739-742
発行日 1987年9月1日
Published Date 1987/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209133
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はじめに
「生涯教育」に関連する記事は,日本医師会雑誌にほとんど毎号のように掲載されているので,すでにご承知のことと思う.しかし,今なお病院勤務医の中には,「我々は毎日が研修であり,真剣に勉強している.当たり前のことをやっているのに何を今更制度化といって報告を要求されるのかわけが分からない」と言う者も少なくない.特に大学病院勤務医や大病院の医師にこの傾向が強いように思われる.これについては,日本医師会生涯教育制度化のガイドライン(昭和60年12月)を読めば分かっていただけるはずであるし,そのうち日本医師会生涯教育推進会議(座長:東京慈恵会医科大学阿部正和学長)から勤務医の生涯教育制度に対するガイドライン補遺といったようなものが提言されると思われるので,理論は明快になると思う.
今ここで病院勤務医にも全員参加をお願いする際,この点が最も重要であり,決して避けて通るわけにはいかない.そこで,その理論と実際につき,私見を交えて,読みやすいように一問一答形式にして,私に課せられた責を果たしたい.
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