発言あり
生涯教育
ら
,
ね
,
な
,
そ
,
つ
pp.739-741
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205288
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脚下照顧
日進月歩と進む技術革新の中で医療技術もその例外でなく,これに伴って昨今,医療技術関係者に対する「生涯教育」の問題が大きく取り上げられてきている.なるほど,従来から医療従事者は生涯を通じて新しい知識や技術を吸収するために,各種の研究会や学会に出席して自主的な勉強を続けてきたし,また,医学雑誌の種類や刊行部数からも,先輩達が自律的な勉強を積極的に続けてきていた事実を覗い知ることができるのである.
しからば何ゆえに,昨今「生涯教育」ということが大きく論ぜられるようになったのであろうか.昨今の医師は先達の医師に比して急に自分自身で勉強できなくなったのであろうか.今まで自律的に勉強してきたものが,なぜ他律的な「生涯教育」という名の枠にはめ込まれてまでして,教えられ,育まれなければならないのだろうか.まさに揺籃から墓場まで,手とり足とりの過剰保護的教育環境である.
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