院内管理—最近の話題
当院におけるプライマリ・ナースとクリニカル・ラダー
内田 卿子
1
Keiko UCHIDA
1
1聖路加国際病院
pp.597-600
発行日 1987年7月1日
Published Date 1987/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209104
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当院では看護部の目標に,より質の高い看護ケアを提供することを定め,昭和59年,アメリカで行われているプライマリ・ナーシングを導入することとなり,プロジェクトチームを作り,推進することとなった.まず婦長,主任,副主任を中心にプライマリ・ナーシングについての勉強会を持った.この取り組みを始めたころは全くの試行錯誤で,導入可能かどうかを検討するため,まず一つの看護単位でプレテストを開始することとなった.
プレテストを行うに当たり,病院管理者,医師をはじめ他部門の理解と支援を仰ぐとともに,プレテストを行う看護単位での教育が始められた.プロジェクトチームでは婦長,主任やプレテストを行う看護単位スタッフに示すため,プライマリ・ナースの責任と権限は何かを明らかにする必要があった.具体的にはプライマリ・ナースの条件,役割と責任,業務内容について検討をし,文章化を行った.それと同時に主任やプライマリ・ナースが夜勤や休日の際,代りにケアをするアソシエイト・ナースについても,それぞれの規定書を作成した.この規定の中にはプライマリ・ナースの条件として,当院で採用しているクリニカル・ラダーのレベルをも規定したので,ここではプライマリ・ナースの規定とともに,後半にクリニカル・ラダーについての簡単な説明をも加えた.話が前後して理解しにくい点があるかと思うが,ご了解いただきたい.
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