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病院運営管理の実態(2)—昭和61年6月・病院経営実態分析調査(全国公私病院連盟・日本病院会)から
福島 絢
1
Aya FUKUSHIMA
1
1全国自治体病院協議会企画調査部
pp.594-596
発行日 1987年7月1日
Published Date 1987/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209103
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2.病院の医療体制
1)診療科
一般病院について,医療法第70条によって標榜している診療科(重複回答)をみたのが表6である.一般病院のうち「内科」を標榜している病院は97.9%で最も多く,ついで「外科」が93.9%,「小児科」が75.4%,「整形外科」の74.2%などが標榜している病院の多い診療科である.一方,標榜している病院が少ない診療科は,「美容外科」0.1%,「矯正歯科」・「小児歯科」および「性病科」の0.4%などである.
2)医師が1日に診療する患者数
1人の医師が1日に取り扱う患者数を61年6月1か月間の資料から算出すると(図1),全病院では入院患者10.4人,外来患者16.4人,一般病院ではそれぞれ9.7人と16.6人である.一般病院について規模別にみると,概して規模が大きくなると入院・外来ともに医師1人1日当たりの取り扱い患者は少なくなる傾向がみられ,500床以上の病院では100床未満の病院に比べ,入院では69%,外来では46%になっている.開設者別にみると,入院では私的病院が他に比べてやや多く,外来では自治体病院でやや多い(表7).
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