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病院運営管理の実態(4)—昭和61年6月・病院経営実態分析調査(全国公私病院連盟・日本病院会)から
福島 絢
1
Aya FUKUSHIMA
1
1全国自治体病院協議会企画調査部
pp.792-794
発行日 1987年9月1日
Published Date 1987/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209145
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5.病院の収支状況
1)収益と費用
61年6月の病院の100床当たり収益費用額を病院の種類別にみたのが表16である.一般病院の医業費用は7,710万円,精神病院は3,054万円,結核病院は2,998万円であり,医業収益も一般病院の7,755万円に対し,精神病院,結核病院はそれぞれ2,570万円,2,501万円であって,精神病院,結核病院の100床当たりの医業収支額は一般病院の半分以下で,医業収支の均衡も一般病院ではわずかではあるが黒字であるのに対し,精神病院,結核病院ではかなりの赤字である.また,一般病院の医業費用のうち,給与費の占める割合は51.5%であるのに対して,精神病院は72.1%,結核病院は64.5%にものぼっており,医業収益のうち入院収入の占める割合は,一般病院は62.9%,精神病院89.9%,結核病院86.3%など,一般病院と精神病院,結核病院の収益,費用の状況は100床当たりの額,構成ともかなりの違いがみられるため,これ以降の収支の観察は一般病院についてのみ行うことにする.
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