グラフ
21世紀に向け施設の近代化と機器の重装備化を図る—岩手県立中央病院
pp.537-542
発行日 1987年7月1日
Published Date 1987/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209091
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病院の入口から,本年3月移転新築した病院を見上げると,巨大な戦艦のように見える.真っ直ぐに空に広がる威圧的とも思える直線的な建物だが,所々柔らかなアーチを描いている.車寄せやベランダの一部,左側3階部分がそうだ.「この円は,直線ばかりで固いイメージだから,私たちが曲線にしてほしいと注文を出したもの.良い感じになったでしょう.」と金子保彦院長は自慢げだ,その他にこの病院の建築については,グリーンとベージュを主体にした色調,そして外観はセメントの打ち放しだが,その分内装にお金をかけられた点は,出来てみてその判断に誤りがなかったと満足しているという.
東北新幹線の北の終着駅盛岡から車で10分,偉容を誇るこの病院は,建物の老朽化及び狭隘化に伴い,この度全面移転新築し名実共に県立28病院の中核となった岩手県立中央病院である.移転に当たっての基本的考え方は他の病院の出来ないことをして,他の医療機関に喜ばれながら,県の医療水準を上げるということであった.
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