特集 今こそ病歴室整備へ向けて
病歴室—私の期待するもの
安村 寛
1
,
松本 文六
2
,
吉武 泰俊
3
,
今井 澄
4
,
高山 瑩
5
Yutaka YASUMURA
1
,
Bunroko MATSUMOTO
2
,
Yasutoshi YOSHITAKE
3
,
Kiyoshi IMAI
4
,
Akira TAKAYAMA
5
1関越病院
2天心堂へつぎ病院
3高木病院
4諏訪中央病院
5高山整形外科病院
pp.482-488
発行日 1986年6月1日
Published Date 1986/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208846
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医療の質の向上と地域の疾病統計確立のために
急速に高齢化する人口,先端技術の発展による新しい医療技術,機器,材料,薬品等の開発,医師の増加,医療保険の発達など,種々の要因により医療費は年々増加していかざるを得ない.これは先進諸国に共通する問題として,最近,特にいろいろと論じられているが,わが国においても,医療費の伸びを国民所得の伸び以下に抑えようとする政府の方針の下に,老人保健法の制定,医療法の改定をはじめとして,種々の医療費抑制政策がとられてきている.
このような状況の下で,地域医療を担い,老人のケアを行っている中小病院は,なお一層の経営の合理化を行い,サービスも含めた医療の質の向上に努力しなければならないというジレンマに悩まされているのである.
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