特集 病歴の中央化
病歴室の機構と運営
高橋 政祺
1
1駿河台日本大学病院・病歴管理科
pp.46-55
発行日 1965年2月1日
Published Date 1965/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202519
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中央化制度のできるまで
病歴の重要性についてはいまさらいうまでもない。診療録が病院における最重要記録であることは,医療関係者なら誰でもよく知っていることである。したがって当然病歴管理はよく行なわれていそうなのであるが,じっさいにはこれがなかなかうまくいっていない。
私どもの駿河台日本大学病院においても,従前は各科の医局で自由に保管していたので,誰かその医局に整理に熱心な人がいる時期はきちんと管理されているが,担当者がかわると体制が乱れるということの繰り返しであった。もともと,事務員のいない医局がこれを整理するということが,どだいムリなのである。
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