資料
吹田市民病院の医療機器共同利用の現状
pp.297
発行日 1986年4月1日
Published Date 1986/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208806
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高度医療機器の導入は多くのメリットはあるが,医療費の上昇,過剰投資による医療機関への経営圧迫,医療の不採算化等々,いくつかの問題点も指摘されている.そこで試行されようとしているのが共同利用である.しかし,その制度化は難しい.大阪府医師会では,病院委員会の答申「高度医療機器の共同利用について」(昭和58年4月)を得ているが,この答申でも制度化の困難な理由として,①医療事故が起きた場合,責任の所在があいまい,②主治医権の所在,帰属が明文化されていない,③医療費の配分の問題,④紹介患者が紹介医の許に確実に戻り,紹介医の主体性を損なわない具体的方策の確立,⑤医師相互の信頼を高めるものか,などとまとめ,現行医療法および診療報酬体系の全面的見直しが必要であると指摘している.
ここで,この「共同利用」を独自に進めている市立吹田市民病院の現状を紹介しよう.
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