特集 "一般病院"での卒後臨床研修を考える
卒直後2年間の臨床研修の現状と課題
中谷 比呂樹
1
Hiroki NAKATANI
1
1厚生省健康政策局医療課
pp.830-832
発行日 1985年10月1日
Published Date 1985/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208687
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大学で修得した知識・技術を具体化して将来にわたる医療専門職としての基盤をつくる卒直後の教育は極めて重要である.そのため,わが国では,医師法に「医師は,免許を受けた後も,2年以上大学の医学部若しくは大学付置の研究所の付属施設である病院又は厚生大臣の指定する病院において,臨床研修を行うよう努めるものとする」という規定(医師法第16条の2)が設けられている.この卒直後の2年間の卒後教育が一般的に「臨床研修」と呼ばれるものである.本稿では,臨床研修の沿革と現状を略述した後,現状の問題点および行政サイドの取組みについて私見を述べてみたい.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.