特集 病院で死を迎える
大学における「死」の教育
阿部 正和
1
Masakazu ABE
1
1東京慈恵会医科大学
pp.491-492
発行日 1985年6月1日
Published Date 1985/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208599
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東京慈恵会医科大学では,学生の授業時間割のどこをみても,「死」という言葉は出てこない.しかし,進学課程における医学概論の中で,また専門課程の病理学および法医学の中で,更にまた臨床実習での体験を通して,学生も教員も「死」の問題に触れざるを得ないのである.従来,医学の立場からは「死」をなるべく避けて通ろうとする傾向がなかったわけではない.しかし,今は正面からこの問題に取り組まなければならない時が到来しているといってもよいだろう.
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