シリーズ病院経営 病院経営の改善インタビュー
よい医療の提供がポイント—川崎市・医療法人明徳会総合新川橋病院
内海 栄一郎
1
,
石原 信吾
2
Eiichiro UTSUMI
1
,
Shingo ISHIHARA
2
1医療法人明徳会総合新川橋病院
2日本病院管理協会
pp.139-144
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208515
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石原 私は今から20年以上前の昭和36年に一度この病院を拝見しております.当時,日本中の病院に大ストライキが起こり,厚生省に経営管理改善懇談会ができ,その委員の一人として,モデル病院の一つであるこちらを見学したわけです.そのとき,眼科の外来を拝見しましたが,大きな部屋で医師と看護婦がたくさんの患者をどんどん診療しておられました.当時,外来が眼科だけで400人,病床は113床で,眼科の入院患者が100名を超していたと記憶しています.実に活気にあふれる病院だったという印象があります.
開院以来54年と,半世紀を超え順調に発展され,現在では病床は250床ですね.職員も220人を擁する立派な病院に成長したわけです.私は病院が立派に発展していくための最も大切な条件の一つは創業のときにしっかりした精神的基礎が固まっていることだと思うんです.創業の精神がその後の病院の進路を決めていくわけですから.
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