いま民間病院は
多角的病院経営の展開—川崎市・京浜総合病院
一条 勝夫
1
1自治医大
pp.233-237
発行日 1980年3月1日
Published Date 1980/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207105
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矢作忠政会長は医療経営に携わることなど思いもよらなかったという.銀行マンであった会長は,ある日父親に呼ばれて,病院の後を託された.止むなく承知してそれ以後は,慣れない医療という世界で,文字通り朝から晩まで走り回った.医師であり,かつアイデアの豊富な大野松次理事長が診療,教育を担当し,経営・営業は会長が引き受けるという二人三脚で病院を運営してきた.
現在,200床の総合病院のほかに,看護婦,検査技師養成の京浜学園,検診業務担当の財団法人京浜保健衛生協会,検査部門の株式会社京浜予防医学研究所,リース関係担当の株式会社ホスピアの5施設を持つ.病院の患者さんへのPRひとつをとっても,積極的に出ていって,獲得するという発想を即,実行する矢作会長と大野理事長にこの病院の運営についてお話し願った.
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