病院図書館
—安冨 徹他著—「病院外来の運営」
吉田 幸雄
1
1病院管理研究所
pp.72
発行日 1966年10月1日
Published Date 1966/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202964
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名司会のもと外来改善に貢献
わが国の病院外来の現況は幾多の問題をかかえている。特に国民からは病院外来の混雑,受付の不親切,待ち時間の長いことに怨嗟の声が上っており,早急に対処を迫られている。日本病院学会が専門集会のテーマにこれをとり上げたことは当然といわねばならない。そして国立京都病院の安冨外科医長の名司会の下に各問題の先覚者の建設的発言や経験が語られ,実のある集会となった。本書はその時の発表を主体として編集された時宜に適した企画というべく,わが国の病院外来改善のよき指導書として価値の高いものができあがった。
本書の内容は,(1)外来事務の問題点と能率化(東義晴氏,紀伊国献三氏)(2)病歴管理(高橋政祺氏)(3)レントゲンフィルム管理(今田拓氏)(4)外来の臨床検査(村上元正氏)(5)アポイントメントシステム(浅井一太郎氏,相良貞直氏,左奈田幸夫氏)について,それぞれの担当者が執筆し,また問題ごとに全体討議を行なっている。
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