定点観測 高知県・西土佐村から
新しい健康づくり運動を目指して
宮原 伸二
1
Shinji MIYAHARA
1
1西土佐村国保大宮診療所
pp.49
発行日 1985年1月1日
Published Date 1985/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208492
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北国・秋田の診療所から,南国・高知の診療所へ移って3か月,ところ変われば品変わる,というごとく,気候の違いばかりでなく,人間性,そして食生活などさまざまな違いを感じる.まず第一に暖かい.11月中旬になろうとしているのに,朝夕の肌寒さはあるものの日中はワイシャツで十分,半袖,半ズボンで通学している子もいる.その上,連日の青空,どこまでも澄んでいる秋空——.東北ではそろそろ北風が吹き,空がどんよりと曇り,チラリホラリと雪が舞い落ちる季節だというのに.
気候に呼応してであろうか,村人たちは明るく話す.しかも,初対面でも以前から知りあっていたごとく親しそうに話しかけてくる.診察室でもそれは同じだ.
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