連載 衛生行政キーワード・71
わが国の健康づくり運動について
赤羽根 直樹
1
1厚生労働省健康局総務課
pp.1055-1057
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101984
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健康づくり運動にかかるこれまでの経緯など
がん,心筋梗塞,脳卒中,糖尿病等は,成人病と呼ばれていたが,生活習慣の改善によってこれらの疾患を予防しようという考えから,平成8年,厚生省の公衆衛生審議会から意見具申「生活習慣に着目した疾病対策の基本的方向性について」がなされ,「生活習慣病」という概念の導入が提唱され,定着がはかられた.平成8年当時は成人病に対する一次予防として第二次国民健康づくり対策「アクティブ80ヘルスプラン」が実施され,栄養,運動および休養に関する指針の策定が行われていたものの,その後,平成12年より,こうした予防重視の流れの中でさらに一次予防に重点を置いた施策として,第三次国民健康づくり対策「21世紀における国民健康づくり運動」(健康日本21)(図1)1)が開始された.
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