定点観測
—長野県・牟礼村から—寝たきり老人の医療
三澤 吉雄
1,2
Yoshio MISAWA
1,2
1飯綱病院
2自治医科大学
pp.1057
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208477
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"お医者さんがいなくなった."
昭和54年夏,当時の村長さんはお医者さん探しに東奔西走だったのでしょう.しかしなんとかなるもので新築移転の昭和55年8月1日には現在赴任している5名の医師確保のめどがたった.全員が40歳前,私などまだ28歳のときであった.よくもまあ若い医者ばかりがそろったものだと村民も驚いたことであろう.5名とも前任地は大学病院などいわゆる都市型病院であった.翌年8月に5名が飯綱病院にそろった.
牟礼村・三水村両村の行政組合立飯綱病院は,長野県北部の農村地帯にあり70床の小規模病院である.両村ともりんご,桃などの果樹栽培と米作が生業ではあるが,若い者は近くの長野市などへ通勤する家庭が多い.総人口は12,000人である.
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