特集 歩行と健康
歩行の保健指導—長野県大桑村のゴールデンシュー運動
田中 昭三
1
Syōzo TANAKA
1
1大桑村公民館
pp.96-98
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902889
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■ゴールデンシュー運動の始まり
昭和50年,51年の大桑村の国民健康保険会計の医療費は,約半分が循環器系にかかわるものだった.また,同年の死亡統計は,脳卒中,心筋梗塞などによる死亡が多く,特に60歳代・70歳代の死亡者が56%を占めていた.
この予防対策について,昭和52年秋,木曽保健所に相談をもちかけた.当時の木曽保健所長原誠基先生,職員の方々から,歩くことが循環器の疾病予防につながると教えていただき,昭和52年11月に,歩け歩け運動を運動づくり事業の一環として取り入れることを決定,歩き方の講習会,モデルコースの設定,会員募集など,運動の実施に向けて準備に入った.
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