特集 事例からみた労働問題
事例
複雑な労使の三角関係
藤田 栄隆
1
1大阪赤十字病院
pp.44-46
発行日 1974年2月1日
Published Date 1974/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205270
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ストの総本山?に組合が2つ
大阪赤十字病院というとすぐストに結びつくのか,まるでストの総本山のように思っている人が多い.たしかにストの発生件数も少ないほうではないし,マスコミにもよくとりあげられる.夕刊の第1面に鉢巻をした看護婦の写真が載り,その説明欄に"天王寺区の大阪赤十字病院で"などと書かれると,世間は年中ストをやっているように思いこんでしまうのである.とにかく,関西における医労協の最大拠点でもあり,組合も2つあるといった条件下では自然ストも多くなり,また,世間からもそういう目で見られるようになるのだろう.
さて,日赤には古くから‘全日赤’と呼ばれる労働組合があった.それが,いつからか‘日赤新労’という組合ができ,さらに‘日赤労組’と呼ばれる組合が誕生して全部で3つになった.わが病院の場合,‘日赤新労’はないが,‘全日赤’と‘日赤労組’はある.
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