--------------------
よい労使関係をつくるために
岩中 芳国
1,2
1御木本真珠店総務部
2元病院管理研究所
pp.77-78
発行日 1962年11月1日
Published Date 1962/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202009
- 有料閲覧
- 文献概要
昭和35年の秋から約半年,全国にわたって吹き荒れた病院争議も終息して,以来病院関係各位の熱心な努力の結果,病院における労使問題がようやく軌道に乗り,平常化されたことは,まことにご同慶に堪えないところでありますが,労使問題は過去から現在へ,現在から未来へと病院が存続する限り継続されてゆく問題であり,いまだ根本的に解決されない幾多の問題を内蔵していることを考えますと,ここでいささかの気を抜くこともできず,過去のにがい経験と反省の上にさらに一段の研究と努力を続けて,よりよい労使関係を作り上げてゆくことが最も肝要であると考えます。特に病院は心身ともに疲れた病める人達に対して,必要にして十分な医療を提供する場であるという使命からしても,労使が常に平和的な関係を保ち正常な労使慣行を確立することは労使を問わずその責任であるとも言えましょう。
よい労使関係をつくるために,多くの方がたによって幾多の方法,手段が考えられ研究されていると思いますが,私は私の過去の経験から一,二を申し上げてご参考に供したいと思います。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.