ケーススタディ・人の管理
医師及びナースと問題を起こしても反省しない病棟婦長
pp.974-975
発行日 1983年11月1日
Published Date 1983/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208168
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〔事例〕
A婦長は人間的にやや難はあるにしても,医学的看護学的知識は非常に高いものをもっている.若い医師以上のものがあり,時に医師に対して批判的発言もみられた.もちろんその内容は医師の治療方針を云々するほどのものではなかった.看護力に見合った入院患者数の制限,個室・総室への入院・転室の意見,患者の安静とか運動,食事の内容や進め方等々に対する発言はしばしばであったようで,その病棟医師たちより不平が多く,しばらくは現任教育と外来の担当をしてもらうこととして病棟より離した.
彼女の主張は,患者を守るために当然のことではないかということであった.その時点では看護部長や事務長も,担当医師のドグマ的な受け取り方があるのであろうと思い,やや彼女側に立っていた.
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