病院と地域活動 対談
国保診療施設と地域医療
籾井 真美
1
,
山口 昇
2
Masami MOMII
1
,
Noboru YAMAGUCHI
2
1東国東広域国保総合病院
2御調国保病院
pp.253-258
発行日 1983年3月1日
Published Date 1983/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207982
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■地域医療とは何か
籾井 国保医学会は昭和36年から始まり,昭和40年ごろに「地域医療研究会」ができ,委員長に吉沢国雄先生がなられました,この研究会で地域医療とは何かということを何回にもわたって討論したことがあります.そのときの結論はその後日本医師会で言われたような包括医療を地域に実践することという考え方と変わらなかったと思います.
「地域とは」ということに関してもいろいろと議論になりました.旧町村単位の地域とか,合併後の市町村,あるいは郡単位という広い診療圏,県単位,国単位,あるいは大きく言えば世界中の地域医療という考え方もあるだろう.それで,結局,どれだと限定できないのではないかというのが,当時の考え方だったと思います.しかし,普通は,市町村単位を基本として進めていくべきではないかという考え方でした.私は現在も,地域の取り方はいろいろあってもよろしいと考えています.
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