Japanese
English
資料
介護老人保健施設における認知症高齢者への転倒予防ケア─夕食前から就寝までの時間帯の調査から
Health Care Facility Fall Prevention Strategies from Pre and Post Dinner until Bedtime for Patients with Dementia
杉本 知子
1
,
亀井 智子
2
Tomoko Sugimoto
1
,
Tomoko Kamei
2
1聖路加看護大学大学院看護学研究科博士後期課程
2聖路加看護大学
1St. Luke's College of Nursing, Doctoral Course
2St. Luke's College of Nursing
キーワード:
介護老人保健施設
,
転倒予防
,
認知症
,
ケア
,
health care facilities for elderly
,
fall prevention
,
dementia
,
care
Keyword:
介護老人保健施設
,
転倒予防
,
認知症
,
ケア
,
health care facilities for elderly
,
fall prevention
,
dementia
,
care
pp.132-141
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究は,専門職が認知症高齢者の転倒予防のために実践しているケア行為を記述・分析することを目的とし,夕食前から就寝までの時間に非参加型観察法による調査を東京都内の介護老人保健施設において行った.5日間の観察を行った結果,以下の点が明らかとなった.①観察期間中には171場面で転倒に結びつく可能性が確認された.②専門職が実施していた転倒予防のためのケア行為は,[直接的なケア行為]と[間接的なケア行為]に大別された.前者は「声をかける」「意思を確認する」等5つのケア行為からなり,後者は「利用者が安全に歩行・着席できる環境を整える」ケア行為からなりたっていた.③専門職による転倒予防のための直接的なケア行為はコミュニケーションを主な手段とするものと介助を手段とするものに分けられ,前者は実施件数全体の6割以上を占めていた.④実施された転倒予防のためのケア行為の時間別の内訳を見ると,実施件数が多い夕食前後の時間には「声をかける」「行動を制止する」が「意思を確認する」よりも多く行われ,反対に実施件数が少なくなると「意思を確認する」が多く行われていた.
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