ケーススタディ・人の管理
賭け事にこって借金を抱えた調理師
pp.55
発行日 1983年1月1日
Published Date 1983/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207927
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〔事例〕
調理師のA君は,当院の給食課に勤務して既に15年目を迎えたべテランで,年齢は38歳,既に10年前に家庭を持ち,2児の父でもある.
本人は極めて社交的で人づき合いがよく,だれからでも好感を抱かれる人柄で真面目に勤務していたが,ふとしたことから賭け事にこり出したのである.それに生まれつきの酒好きなことも手伝って,私生活がだんだん荒れるようになり,やがてそれが勤務にも支障を来すようになって来たのである.例えば同僚のことばによれば,A君は早番勤務の前夜は必ずと言ってよいくらい,徹夜麻雀をして勤務に出てくるようで,その時は目はつり上がり,だれかれとなくあたり散らし,器具の取り扱いも乱暴で仕事が粗雑になっているとのことである.
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