人
ハンセン氏病と共に半世紀 国立療養所多磨全生園長 大西基四夫氏
有薗 秀夫
1
1国立療養所奄美和光園
pp.193
発行日 1982年3月1日
Published Date 1982/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207683
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我が国のハンセン氏病(らい)療養所の今日あるは,故光田健輔先生をはじめ多くの先輩方の,生涯を捧げた救らい事業の成果によることは言を俟たない.
医学・医療の長足の進歩と国家の法的措置の改善等で,かつてのあの陰惨な不治の病の「らい病」の収容施設は,今では治る病気の「ハンセン氏病」療養所として明るく変革した.新患発生もほとんどなく,入所者の老齢化が著しい現在,全国13の国立療養所では将来の転換に向けての対策が論ぜられている.過渡期にある療養所を担うのが,今の所長先生方で,その所長連盟会長として代表されるのが多磨全生園の大西基四夫園長である.
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