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国立療養所東京病院長 砂原茂一氏
植村 敏彦
pp.18
発行日 1972年1月1日
Published Date 1972/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204539
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1000床の2施設が合併して発足した国療東京病院の10周年を,この春祝ったが,この間の院長業務だけでも相当のものと思うが,それが1割以下にしか感じられない各方面への活躍ぶりは,全く超人的である.
わが国最初のリハビリテーション学院を作り,OT・PT制度の法制化およびリハビリテーション医学会の発足に参与し,中央社会福祉,身体障害者福祉,医療関係者,結核予防などの各審議会の重要メンバーとして,医療および福祉制度のレベルアップに果たしている功績は大きい.学問的には,十数次に及ぶ国療化学療法共同研究を主宰し,その発表は欧米からも注目されている.中央薬事審議会委員も押しつけられたのは,INH代謝研究に始まる臨床薬理学の啓蒙的努力に負うものであろう.ここ数年は,日米医学協力研究会の委員まで押しつけられ,年に1,2回訪米するご苦労まで加わった.
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