老人医療と福祉の課題
老人医療・福祉の将来
佐藤 智
1,2
,
奈倉 道隆
3
1白十字診療所
2北里大学
3大阪府立大学社会福祉学部
pp.74-78
発行日 1982年1月1日
Published Date 1982/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207658
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自ら健康を守り隣人と共に生きる
人類の発生と共に医療は始まり,現在まで確実に進歩してきた.それは人間が自らを死に追いやる病気や苦痛から逃れたいという願望を常に抱いているからである.しかし,いかに医療や福祉が発達しても「人間は必ず死ぬ」という原則は変わらず,「人間は健康で,幸せでありたい」という願望も変わらない.
ここに私は日本の老人医療,福祉の将来を西歴2000年を越えて,総人口に対する老人比率が最も高くなる第1のピーク1)2020年(21.8%),第2のピーク1)2043年(22.2%)を予想し,病院(施設)の立場を踏まえながら考えてみたい.
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