特集 省エネルギー時代の病院
代替エネルギーの活用例—ソーラーシステムの導入
上田 喜久男
1
1近畿大学管理局施設課
pp.589-595
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207195
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内外から注目されている
近畿大学は,常に新しいエネルギーの研究開発に努力してきた.昭和36年には私学で初めて原子炉に火を燈したのに続き,昭和52年6月,医学部附属病院の神経科病棟・講堂で,我が国初の大型太陽熱利用による冷暖房給湯システムの運転を開始した.また昨年8月,東大阪の大学本部法学部校舎増築工事に伴い,更に改良した同規模のソーラーシステムの試験運転も稼動した.太陽熱利用は「オイルショック」以後通商産業省工業技術院の「サンシャイン計画」に基づいて,政府,メーカー等で研究開発が進められてきたが,本学の真空ガラス管形集熱器及び低温式吸収冷凍器は,石油資源枯渇化による省エネ時代の到来で,内外から注目を集めている.今回本誌の特集企画に当たり,医学部神経科病棟・講堂の実測データ及び経済評価等について報告する.
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