人
日本病院会理事会の唯一人のナースの参与聖路加国際病院総婦長 内田 卿子さん
高橋 シュン
1
1聖路加看護大学
pp.564
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207188
- 有料閲覧
- 文献概要
聖路加国際病院の管理棟の入口の所に総婦長室があります.セントポーリヤの鉢植を背にし,いつも穏やかなお顔でお仕事をされているのが内田総婦長さんです.内田さんは,東京下町で生れ,熊谷高女を卒業,昭和24年に聖路加女子専門学校を卒業されました.卒後一年間の臨床経験の後,下関にある梅光女学院高校の保健の教諭として赴任されましたが,29年看護主任として再び聖路加病院に迎えられ,2年後には婦長に抜擢されています.社会的活動も,看護協会,日本病院協会等の看護に関する委員また母校の看護管理の非常勤講師,評議員等々,大変忙しく活躍しておられます.特に,日本病院会理事会のただ一人のナースの参与であることもうかがっています.
彼女は,どんな場においても,その場その場に相応しい内容で,しかも弁舌爽やかに話される方です.話下手な私は,いつも感心し,うらやましくも思います.200名余りのスタッフを抱えられていますが,彼女の興奮して人に接しているところは未だ一度も見たことがありません.常に冷静にことを運んでおられますが,冷静過ぎるととる人もあるようです.日本舞踊,書道などを修められるなど日本女性らしい奥ゆかしさを持っておられることは余り知られていないかも知れません.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.