小特集 診療報酬請求審査を点検する
資料
診療報酬請求審査についてのアンケート調査結果—岩手県医師会勤務医部会
小山田 恵
1
1岩手県医師会勤務医部会
pp.506-507
発行日 1980年6月1日
Published Date 1980/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207172
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保険診療は開業医,勤務医を問わずすべての医師が関与し,その診療行為が審査によって不当と査定されたものは診療報酬が支払われない仕組みになっており,これは現在の医療制度のもとでは致し方ないことであるが,実際の審査,査定については多くの不平,不満がある.保険審査が公平に,そして医学的立場に立って行われるよう望むのは診療を行っている医師の正当な要求である.勤務医は診療報酬の査定が直接個人の収入に関係することはないが,それなりに比較的冷静に審査査定の不当性,不合理を指摘し,その改善のための方策を強く要求できる立場にある.
このような認識のもとに岩手県医師会勤務医部会は昭和54年度の活動方針の一つにこの問題を取り上げ,同年2月部会員に対するアンケート調査を行い,その後勤務医部会幹事会ならびに地域懇談会を開いてこの問題について討論を行った.本稿においてはアンケート調査結果,討論で出された勤務医の意見,県医師会を通じて要望した改善策について述べる.
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