精神病院医療の展開
保護室はどう使われているか
村田 穰也
1
,
井上 正吾
2
,
近藤 廉治
3
,
仙波 恒雄
4
,
金子 嗣郎
5
1国保西城病院精神科
2岩倉病院
3南信病院
4同和会千葉病院
5都立松沢病院精神科
pp.265-271
発行日 1980年3月1日
Published Date 1980/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207116
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西城町国保西城病院精神科(広島県)
保護室についての私の考え方
よく患者から保護室の体験について,非常に嫌な感情でもって話されることがある.入院したらすぐ独房に入れられ,呼べども叫べども,だれも来てくれなかった.豚小屋のように臭くて汚なくて暗く,非常に不安で恐ろしくて,と,また家族からも,保護室にずいぶん長く入れられて,面会もさせてもらえない.保護室というのは牢獄のようなところなんですね,と.
いまだに多くの精神病院では入院→保護室収容→一般病棟といった定式化が無条件で行われ,病状とは関係なく一定期間は収容されるという実情があるようだ.
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