特集 病院検査部門の動向と問題点
資料
宿日直によって行う緊急検査と労働基準法
笹川 靖雄
1
1労働省
pp.232-233
発行日 1979年3月1日
Published Date 1979/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206807
- 有料閲覧
- 文献概要
〔答〕病院等の医療機関においては,よく日勤のことを日直勤務,夜勤のことを宿直勤務と呼んでいるところがあるようだが,労働基準法上の宿直勤務あるいは日直勤務というのは,性格を異にし,単に夜間に勤務するとか日中に勤務するとかいう区分を呼称するのではない.
労働基準法上の宿日直勤務とは,通常の勤務とは全く違った勤務態様を意味するものであり,例えば,病院における看護婦の通常の業務といえば,外来患者の受付を始めとして,診療の補助業務等の看護業務全般が該当してくるが,宿日直業務は原則としてこれらの業務は含まず,所定の勤務時問外における火災,盗難防止のための定時巡回,緊急の文書や電話の収受,あるいは非常事態に備えた待機等の業務態様を意味するものである.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.