新・病院建築・14
財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院—市街地病院の暗さを克服した光庭
渡部 英彦
1
1設計事務所ゲンプラン
pp.161-166
発行日 1979年2月1日
Published Date 1979/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206790
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はじめに
この病院は,世界の心臓外科の急速な進歩とともに,常にその最先端にあって歴史をリードして来られた,榊原仟博士の業績を記念し,同時に博士自ら,院長として,治療と手術,更に臨床研究に取組まれる目的で計用された,心臓血管系難病の専門病院である.
母体となる「財団法人日本心臓血圧研究振興会」は,今から十数年前,やはり榊原博士の発案により,多くの医者・学者と,財界の協力援助により設立され,その附属研究所は,今日まで広く世界の医師・研究者に開放されて,数々の研究成果を生み続けている.この病院は,東京女子医大構内にある財団附属の研究部門と一対をなす施設でもある.
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