特集 病院運営の経験と分析
救急分院運営の経験と分析
宇山 理雄
1
1京都第二赤十字病院
pp.130-133
発行日 1979年2月1日
Published Date 1979/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206776
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救急分院は昭和31年に発足したが,救急専門の病院として余りにも時代を先取りして開始したので,各方面から注目を浴びたものである.今回閉鎖して本院に合併し新しく救命救急センターとして再出発するに当たり過去の経験を振返って問題点を挙げ参考に供したい.なぜ分院を閉鎖したかの差迫った動機について次の点が挙げられる.
①建築物全体(特に配管系統)が老朽化して使用に耐えなくなった. ②救急疾病構造が時代とともに大幅に変化し,医療供給体制を変革する必要があった. ③経営の合理化を必要とした.
救急分院閉鎖は残念な気はするが,私としては20年余の経験はむだではなく,地域医療に十分貢献できたと確信しており,救命救急センターへの発展の貴重な基礎となったものと考えている.
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