特集 CCUの現状とその経済性
CCUの経済性に関する問題点—医師の立場から
大林 完二
1
,
西邑 信男
1
1日本医科大学救急救命センター
pp.984-986
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206721
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はじめに
1962年米国とカナダでCCUが創設されて以来,その普及は著しく,欧米はもちろん,わが国においても数多くのCCUが現在活動している.東京都内だけでも,その数20余という.しかし,一方,開設はしたもののスタッフの確保が難しい,患者数が少ない,採算が合わないなどの理由でその維持が困難で,CCU本来の活動を行いえないという施設も多いと聞く.いずれにしても,わが国のCCUの歴史は未だ浅く,一般開業医や,国民の心筋梗塞や,CCUについての関心や理解も深いとはいいがたく,CCUの真価が十分発揮されえないでいるのが現状であろう.
近年,ようやく救急医療システムの充実が叫ばれてき,大都市ではCCUのネットワークの整備,充実について,機会あるごとに討議されるに至ったことは喜ばしいことである.
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