グラフ
道北の基幹病院として—旭川赤十字病院
pp.181-186
発行日 1978年3月1日
Published Date 1978/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206467
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札幌から旭川へ移転
旭川市は人口約32万,札幌に次いで北海道第2の都市であり,道北の交通・経済の中心である.また,最近では学園都市としても発展しているほか,医療・福祉の面においても,ここで紹介する旭川赤十字病院をはじめ,市立旭川病院,旭川厚生病院,国立道北病院,旭川医大病院その他の医療機関を擁し,道北の中心都市としての実を高めている.
旭川赤十字病院(水上勝太郎院長)は,道内にある10か所の赤十字病院のうち最大の病院である.設立も赤十字病院の中では最も古く,大正4年に"日本赤十字北海道支部病院"の名で札幌市内に仮病院として開設されたことに始まる(内科,外科,産婦人科).その後,同12年には旭川市内の現在地に移転され,小児科,耳鼻咽喉科を新設(189床).昭和15年に日本赤十字社北海道支部病院,同18年に旭川赤十字病院と改称し現在に至っている.その間,数度の増改築,増床を重ね,診療科目も増設し,昭和33年にし"総合病院"へと発展し,現在11科の診療をすすめているほか,附属層雲峡診療所で外来診療を行っている.外来棟,病棟などを含む本館は昭和41年に新築されたものであるが,旧館の一部には大正時代のものもあり,リハビリテーションその他の施設として活用されている.
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