グラフ
わが国初の私立"がんセンター"—財団法人慈山会医学研究所付属坪井病院
pp.9-14
発行日 1977年8月1日
Published Date 1977/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206292
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「がん撲滅」--これはいまなお,われわれの悲願である.この悲願成就に向けて,多くの英知が傾注され,国や自治体が専門施設をつくり,人を育て,対がん施策に積極的に取り組んでいる.が,それだけで十分であろうか.「財団法人慈山会医学研究所付属坪井病院」の設立趣意書は語る.「……とはいいながら,まだがん専門施設及びがん専門スタッフの数が少なく,かつそれらが大都市に偏在していることなどの理由によって,十分にその恩恵に浴し得ない地域の人々もけっして少なくありません.この医療の地域格差を是正するためにはがん専門医療担当者が積極的に地域に進出して,地域の特性に密着した方法でがん撲滅をはかり,かつ優秀な機器,施設などの整備を実行することが大切なことであります.このような地域医療のレベルアップがあってはじめて国の対がん施策が真価を発揮できるものと考えます(後略)」
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