連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第123回
医療法人慈豊会田中病院 「三の丸ビル」
辻 幸一郎
1
,
河崎 邦生
2
1株式会社内藤建築事務所設計技術部
2株式会社内藤建築事務所計画部
pp.246-250
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100264
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まちが再び輝くまで
20年の歳月をかけて平成15年3月に完成した「三の丸ビル」は,福井市の駅周辺地区におけるまちづくりの先駆的シンボルとして,医療・福祉・住宅・商業の都市型サービス機能を持つ複合ビルである.全国の多くの地方都市が抱える,少子高齢化社会への対応と中心市街地における都心居住への回帰といった諸問題を,時代を先取りした発想の複合施設によって鮮やかに解決してみせ,全国的にも多くの注目を集めている.
福井地震から復興した県都福井市の象徴とされる不死鳥になぞらえ,新たな都市活性化の切り札となる三の丸ビルには,未来に羽ばたく不死鳥の羽をイメージしたシンボルマークがつけられた.
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