院内管理のレベル・アップ 施設
施設部門の管理・6
病院の災害防止対策(基本編)
辺見 九十九
1
1済生会中央病院施設課
pp.54-55
発行日 1977年2月1日
Published Date 1977/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206153
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「災害は忘れたころにやってくる」とか「地震カミナリ火事オヤジ」などという名言があるが,火災,風水害あるいは地震または各種の災害が頻発して,尊い人命や財産が失われており,静かで安らかであるべき入院生活に大きなショックと不安を招いている.火災の場合ほとんどが人為的な原因により発生しており,しかも施設の不備のため出火するに至っている経緯などの多くを見るので,火災の予防に対する人々の認識とその実践こそ防火の礎をなすものであると思う.したがって私たち医療従事者はいかなるときでも絶対に病院の火災は起さない,また起すべきでないと深く痛感するものである.
当院の防災対策ともいうべき消防計画の大要を述べる.病院または診療所などの防災対策の基本として参考になれば幸いと思う.
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