ホスピタル・トピックス 給食
病院給食における原材料の流通近代化と,そのシステム
福祉流通近代化センター
pp.82
発行日 1976年8月1日
Published Date 1976/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205994
- 有料閲覧
- 文献概要
深刻化する病院給食
病院給食のあり方が見直されている.いうまでもなく病院給食は,学校給食などのような一般的な給食と異なり,非常に多くの特殊性をもっている.治療の一環としてはもとより,患者が快適な病院生活を送る上でも重要な役割をもっているわけだが,こうした特殊性により,病院経営の面からみると,コスト的にも,労務的にも非常に大きなウェイトを占めている.加えて世界的な食糧資源事情の悪化,材料費の値上がり,公害食品問題,あるいは週5日制をはじめとする労働環境の変化等々,厳しい環境変化が,病院給食問題を一層深刻なものとしている.
これからの病院運営にとっては,給食問題の解決,合理化こそ,最も重要な課題のひとつである,と言っても過言ではない.言い換えれば,必要とする給食材料を質的に,量的に,またブランド的にも,価格的にも十分に満足しながら,いつ,いかなる時にでも確保できるような体制づくりが急務といえよう.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.