院内管理のレベル・アップ 精神病院
精神病院管理の諸問題・1
精神病院の労働問題(1)
岩佐 金次郎
1
1三越診療所
pp.54-55
発行日 1976年3月1日
Published Date 1976/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205852
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私立病院が多く,病床数から言えば中規模病院以下が多いこと,労働組合結成率は病院規模が大きくなるほど高い(病院の組合結成率平均約22%)などからみれば,精神病院に特有な労働問題は見当らないかにみえる.
精神病院に特有な労働問題があるとすれば,一般病院にはほとんどいない,男子看護者にかかわる事柄くらいであるから,特に採りあげる必要はないようであるが,組合がある場合,その委員長,副委員長と書記長(いわゆる組合3役)は男子看護者が占めていることが多い(大部分の一般病院では,エックス線技師,薬剤師,検査技師や事務系職員がこれらの地位を占めている)ことを思うと,精神病院の労働問題には,それなりの特徴があるとも言えるだろう.
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