病院の新しい職種
内視鏡検査士
小川 高伴
1
,
小谷 宣夫
1
1虎の門病院内視鏡室
pp.68
発行日 1975年12月1日
Published Date 1975/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205780
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今日,消化器疾患の臨床において,内視鏡検査はX線検査とともに,欠かすことができないものとなり,それは全消化管のみならず,膵管,胆管系まで及んでいる.したがって,これらの検査に使用する内視鏡器械の種類も極めて多く,検査法も複雑多岐にわたっている.
したがって,内視鏡検査助手にもかなり高度の専門的知識と技術が要求されるようになっている.しかし,未だに多くの施設では,臨床検査技師や検査助手,あるいは看護婦やX線技師らが兼務している.ところが検査件数の増加と業務内容の高度化により,このような片手間の仕事では,実地臨床の要求に答えられなくなってきた.このような状況から,内視鏡検査士という専門の職能が要求されるようになり,多くの専門病院では,長年にわたる多数の症例の経験を通じて,熟練した助手が養成されている.
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